夏の日や一息に飲む酒の味
八十村路通
大暑(たいしょ)は、7月23日頃、および立秋までの期間を指します。
梅雨が明け、蝉の声が響き渡り、暑さが極限に達する時期とされます。強烈な日差しが照り付けるような大いなる暑さという表れです。
また、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の各季の前18日間を土用といいますが、一般的には立秋前の夏の土用を指します。江戸時代の学者・平賀源内が「土用丑の日」と看板を掲げ鰻を広めたとされていますが、万葉集の歌には「痩身の石麻呂を笑って夏痩せによいという鰻を取って食べよ」と詠んだものがあり鰻の効能についてはかつてより知られていたことがうかがえます。
いずれにしても、夏バテ防止のために食物を摂り入れることが効果的です。ウナギの他に「う」のつく食べ物であれば「梅干し」や「うどん」も最適です。和菓子では餡転餅を食べる習慣もあります。
